【BMW i8で行く東海道五十三次 旧道の旅】#00_日本橋

day1 5:36

”日本橋には空がない”

 

「東京には空が無い」

このフレーズは高村光太郎の智恵子抄であまりにも有名ですが、日本橋には空が本当にありません。

そのかわり、頭上には首都高速があります。
ロンドンにはロンドン橋、パリにはポンヌフ橋。それらの橋は観光名所でもあります。

東京には日本橋が……って、現在の日本橋は観光名所どころか、日中は写真映えしません。

きっとクルマで通ったら、気がつかない人も多いでしょう。

日本の主要道路の起点である日本橋。浮世絵では木製ですが、なんども焼失などによりかけかえられ、1919年に現在の石の橋の姿になりました。

橋にさしかかると、それまでのアスファルトの路面が石畳に変化します。

その際のステアリングに伝わる路面変化が、クルマで通り過ぎるドライバーへの、日本橋の唯一の自己主張です。

目標は、3日間で三条大橋まで

そんな日本橋から今回の旅は始まります。旅のお伴は北八、ではなくて、BMW i8。

i8を選んだ理由は追々詳らかにしていきますが、江戸時代に栄えた旧道を、近未来的なデザインのクルマで一気に駆け抜けてみようというのが、今回の旅の大きな趣旨のひとつ。

すべての宿場で、i8を写真に収めながら西へと向かう旅は、できうる限り旧道を通ることが第一の決まり事。

東海道五十三次を存分に味わうなら、江戸時代の人たちと同じく徒歩が最適でしょうけれど、3日という日程でも、現代人にとっては信じられないくらい遅いペースです。

東名高速を使えば、日本橋から三条大橋まで、6時間もあれば十分に到着できるのですから。新幹線なら、東京駅を朝出立すれば、河原町あたりで余裕でランチできます。

いかにのんびりした旅か、これでお分かりでしょう。

まだ東京が完全に目を覚ます前に、日本橋へ到着。たまにタクシーが通るくらいで、日中の喧噪が信じられないくらい静かな日本橋のほぼ中央にi8を停めます。

天気は、生憎の雨模様。しかし、日本橋には首都高速という屋根があるから大丈夫。

雨が多少降っていても、撮影にはまったく支障はありません。

それに、「島津雨」といって、旅の出立にときに雨が降っていることは、この旅の無事が保証されたようなもの。

幸先がいいとも言えます。と、そんなことを考えながらi8を撮影していたら、大型バスがi8の前に停まってしまいました。

日本国道路元標から、いよいよ旅はスタート

日本国道路元標のプレートは、橋の中央にあります。

つまり、クルマの往来の激しい日中、そのプレートを間近で見ることはかなり危険です。

信号が赤であることと、クルマが走っていないことを確認して、旅の起点である日本国道路元標のプレートとi8をパチリ。

BMW i8で行く東海道五十三次の旅が始まりました。

 

【東海道五十三次 起点】


日本橋
Nihonbashi

日本橋川にかかる日本橋は、東海道を始めとする五街道の起点となる要衝。東海道に宿駅伝馬制度が敷かれた翌々年の1603年に架橋された。以来、幾度となく架け替えられ、現在の橋は1911年に建造されたもので20代目にあたる。

 

SPECIFICATIONS:BMW i8】


車種 ビー・エム・ダブリュー i8
価格 2,093万円
最高速度 250km/h
0-100km/h 4.4秒
公称燃費(ハイブリッドJC08) 19.4km/ℓ
エンジン 直列3気筒DOHC
排気量 1,498cc
燃料タンク 42ℓ
駆動方式 4WD
変速機 6速AT
最高出力(システム全体) 362ps
最高出力(エンジン) 231ps/5800rpm
最大トルク(エンジン) 32.6kgm/3700rpm
最高出力(モーター) 131ps/3800rpm
最大トルク(モーター) 25.5kgm/0-3700rpm
全長 4,690mm
全幅 1,940mm
全高 1,300mm
車輌重量 1,720kg
ホイールベース 2,800mm
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン
サスペンション(後) マルチリンク式
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前) 195/50R20
タイヤ(後) 215/45R20

 

【執筆者】

西山 嘉彦

LAMBORGHINI LIFE 編集長
GarageLife 副編集長
日本旅行作家協会会員
大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、縁あってクルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍したのが運の尽き。以来、カメラ雑誌、グラビア誌、BMW専門誌など自分の興味あることを中心に雑誌を立ち上げる。その後、幾つかの月刊誌、スーパーカー専門誌の編集長を務める。現在はガレージ系雑誌などの編集などに携わっている。

 

【ブログ】


ART LIFE MAG.    エディター・ニシヤマの徒然なるブログ
折りたたみミニベロ、BD-1での東海道五十三次旧道の旅もあります。

【関連雑誌紹介】


西山 嘉彦が監修。ランボルギーニだけの専門誌。
【主なコンテンツ】
●SOUL V12
・Lamborghini CENTENARIO
・350GT
・ESPADA
・JARAMA
・MIURA SV
・COUNTACH 5000 4V
●HURACAN
・circuit impression
・road impression